ルーさんの日常

50代のゆる~い遊びと生活を綴るブログ

実家に帰ると思い出すどうにもならない問題

秋彼岸に合わせて延期していた墓参りに行ってきた。

今回は兄弟たちは都合が合わないらしいので、ウチら夫婦と母の三人で墓参りに行こうということに。妻のたっての希望で昼ごはんは「さわやか」のハンバーグを、と目論んでいた。

テレビのせいで最近人気だから、土日の昼時はめちゃ混みだろうな。ちょっと早めに行こうね~なんて話していた。

11時には店に着きたいとすると、9時過ぎには実家に到着し、墓参りを済ませてから向かうとちょうどいいだろう。前日に母にそんな予定を連絡しておいた。

ところが9時過ぎに実家のチャイムを鳴らしても電話をしても無反応。。。

出かけてる?寝てる?  まさか…⁉

しばらく駐車場にクルマを停めて待機。

30分待っても反応なし。昔なら実家の鍵を持っていたはずだが、今は何処にあるのかわからないな。こういう時のためには持っていた方がいいが、最近はそんなことは考えもしなくなったな。

なんて思いながらひたすら待つ。待つ。待つ。

40分ほど待った頃だろうか。便意を催す。我慢できないので300メートル先のコンビニに移動。

難を逃れた私は再度電話。反応なし…。なし。なし。

いよいよまさかの悪い予感が現実味を帯びてくる。昨日は金曜日。デイサービスの日だ。今日はきっと疲れているはずだ。寝ているに違いないのだが。。。自分に言い聞かせる。

でも最悪のことを考えると、ここを離れるわけにもいかず。。。

コンビニでコーヒーでも飲みながら、もうちょっと待ってみよう。

コンビニの駐車場からはサッシ屋さんの大きな倉庫が見える。昔はプレハブ小屋だったご近所のサッシ屋さんが数年前に大きな倉庫を建てたのである。確か自分より何年か下の娘さんが2人いたはずだ。もうどちらかが婿を取って家業を継いでいるのだろうか。実家を離れて36年か。ええっ!!もう実家にいた年数の倍の年月が過ぎてしまったんだ。

決してぼーっと過ごしてきたわけではないけれど、サッシ屋さんはきっとコツコツ働いてきたのだと思うと、浦島太郎が玉手箱を開けてしまったような感じがして少しゾッとした。

私には実家に帰ると思い出す、どうにもならない問題がいくつかある。

築53年の家があちこちガタが来ている問題、78歳の母の老いが着々と進んでいく問題、56歳独身兄がいつまでもしっかりしない問題、50歳弟がどうやら奥さんとうまくいっていない問題。

私も離婚や病気などいろいろあったが、実家に帰ると自分の境遇など必ずしも悪いものではない、むしろいい方だと思えてくる。

最近は実家に泊まることも少なくなってきた。車中泊に慣れてしまった事もあるが、一番の理由は母に気を遣わせるのが悪い気がするってこと。母は特に妻に対しては女のプライドなのかわからないが複雑な気持ちがあるようだ。歳を取って満足なおもてなしが出来ず引け目を感じるとか、古くなった家は今となっては広すぎて掃除も行き届かない。庭の手入れも行き届かない。そんな家に私はともかく妻を泊まらせるのは女として恥ずかしいような感情があるのだと思う。母はプライドが高い見栄っ張りな人なんだと思う。

埼玉のアパート暮らしの私にとっては家賃ナシで70坪の庭付き一戸建てに住める兄の事をうらやましいと思うが、兄はいまだに子どものようで、サバゲ―にいそしんだりラジコン戦車を組み立てたりと、家や庭のことなど我関せず。なぜそんな感じなのかはホント不思議だ。ずっと実家暮らしだからか?生活に切実な危機感を感じられない。

弟と言えば仕事が忙しいのかなかなか連絡も取れず、たまに実家に顔を出すようだが、実家を売って貸し駐車場にするのがいいとか、補助金をもらって耐震工事をすればいいだろうとか、いろいろピントがずれている。サポートセンターの仕事をしているのが関係しているのかはわからないが、とりあえず目の前の問題が大ごとにならなければOKと思っている・・・そんな気がする。何があったかは詳しく語らないが、妻に愛想をつかされているようで、あの性格なら仕方がないか。とも思う。

まあ、そんな感じで問題山積みの一家であるが、日常に戻ればしばらくは忘れられる。それは離れて暮らしている良いところかもしれない。

 

11時ころだろうか、やっと電話がつながった。

昨晩眠れなくて朝から熟睡していたようだ。まあ、とにかく何事もなくて良かったよかった。

もう「さわやか」は無理そうだ。昼ごはんには早すぎる中途半端な時間になってしまった。母が気になっていた最近できた不動産屋があるそうなのでちょっと覗いてみようかと誘ってみた。そうでもしないと母が自分からアクションを起こすこともないだろう。

以前、実家を新築で建て直しを検討した時も同じように私が実家に帰ったタイミングで兄と母をタマホームに連れて行った。それをきっかけに新築を検討した、どうすれば安くできるかいろいろ考えた。土地が広く、母も兄も高齢なので2LDKくらいのコンパクトな平屋が希望だったが、割高な平屋は箸にも棒にもかからず、一番安い二階建て2LDKでも予算オーバー。古家の解体と上物の建築は貯金では賄えず、兄が住宅ローンを組めば何とかなったのだが、母が兄の住宅ローン審査に反対したのだ。母の言い分はこう、「どうせ住宅ローンの審査に通るわけがない。恥をかくだけだから審査を受けるのは嫌だ。」そんな経緯で新築の件は立ち消えになった。筋金入りの見栄っ張り(笑)

今回は手ごろな中古物件を折込チラシで探していた母が、新しい不動産屋さんができたことを知り気になっていたようだ。で、それならばそこで話を聞いてみたら?という事で気軽にのぞいてみたというわけ。会社説明の時間がちょっと長すぎて聞いていてつかれたが、対応してくれた土屋さんもいい人。「なんなら会社が買い取ってもいい」みたいな話も出て、こちらの事情を考えて実家の販売と中古物件の購入を並行して進められそう。話を聞くと不動産売買はもちろんだがリフォームを得意とする不動産屋らしい。いくつか物件を紹介してもらうと思った以上に母が乗り気に。後日兄と母とで内覧に行く約束をした。

思ったよりガッツリ話し込んでしまい、時間はもう2時を回っていた。お腹が空いたのでコンビニで軽くパンやらお握りやらを購入してそれを車内で食べながらお墓参りに向かいました。この続きはまた後日。

 

実家に向かう道中立ち寄った日帰り温泉。「川北町営さくらの湯」

町営の施設だが、プールやジャグジー、露天風呂、サウナやうたせ湯、食堂も充実した複合施設になっている。入口には下駄箱が正面に。土足で上がってしまい職員の方に声をかけられてしまった💦段差が微妙な高さなのでご注意あれ。

遅い時間の訪問だったので食堂は閉まっていたが、メニューはなかなかなの充実ぶり。

どれもおいしそう。

めっちゃ公共施設観ただよう外観と職員の方の親切な対応、天然温泉ではないもの掃除も行き届いて清潔感ある施設。今度は食事もぜひ食べてみたいものです。

 

では今日はこの辺で。