ブログは未来の自分に向けて
特別お題「わたしがブログを書く理由」
定年後は田舎暮らしをしたいと思っている。
まだ漠然とはしているが、その第一歩として昨年1月に都内から埼玉の田舎に引っ越した。
訳あってまだ貯金もないのでしばらく会社も辞められないが、少しでも田舎に住むことで計画が立てやすいと考えた。
今はホントに引っ越してよかったと思っている。
・都内でも市民農園を借りていたのだが、引っ越してからは借りる畑も広くなった。
・週末の小旅行も秩父や群馬・栃木・山梨・長野などアクセスが良くなった。
・空気がきれい。自然がきれい。
などなどいいことはたくさんある。
ただ当然のことながら会社からは遠くなった。
コロナ禍では在宅勤務も多くよかったのだが、最近は出社日数も多くなった。
通勤時間は有効に使いたいので特急列車を使っている。
朝6時台の電車に乗り定時の1時間以上前に出社している。今朝もそうだ。
早朝に駅までの道を歩く。まだ澄んだ空気がすがすがしく日中の暑さが信じられないくらいだ。駅の階段を降りるとほどなくして特急の光る車体がホームに滑るように入ってくる。早めに電車に乗り込んで、シートを倒して淹れたてのコーヒーを飲む時間が好きだ。
私はといえば、3年前に離婚を経験し、住んでいたマンションや車も失って、大きな借金だけが残った。
51歳にしてマイナスからの再スタートを切った訳だが、さらに2年後にIgA腎症という腎臓病を発症して今でも治療と食事制限の生活を送っている。
傍から見ると自暴自棄になってしまいそうな踏んだり蹴ったりな50代だ。
でも不思議と苦には感じていないのはなぜだろう。
きっとやりたいことが出来ているからだろう。
そして何より相棒の存在が大きい。
よく「辛いことは半分に、喜びは二倍に」というが、そんな風に苦しみも喜びも分かち合える、再婚した妻の存在があるからだと思う。
妻がいなければ病気とも戦えなかった。
今は妻とふたり、些細な事に悩んだり喜んだり、怒ったり笑ったり、いろんなことを感じたりして日々を過ごしている。
特にドラマチックでもないが、自分にとってはかけがえのない日々。
ブログをはじめようと思い立ったのはそんな日々を記録して、未来の自分に見せたいと考えたからだ。
このブログにはこれから多くのたわいのない日々の記録が書き込まれるのだろう。
特急電車が走り出した。またたわいのない一日が始まる。10年後、定年を迎えた自分はどんな気持ちでブログを読み返すのだろう。
今から楽しみだ。
ではでは。